防水のために革靴にワセリンを塗るのは?ワセリンのメリットとデメリット


革靴の革は放っておくと傷んでしまい腐ることもあります。毎日履く革靴だからこそしっかりと手入れをしたいところです。革靴にワセリンを使ってメンテナンスする人もちらほら。

ワセリンで革靴をメンテナンスすることに問題はないのでしょうか。そこでこの記事では

  • 革靴をワセリンでメンテナンスするメリットとデメリット
  • 合成皮革・合皮はワセリンを使ってもいいの?

こんな疑問にお答えいたします。

目次

革靴のメンテナンスに必要なものとは?


ワセリンの説明の前に革靴をメンテナンスするときに必要なものについて考えていきます。

革靴の手入れに必要なもの
  • 汚れ落とし
  • 栄養補給
  • ツヤ出し
  • 保湿

この4つが革靴をメンテナンスするときに重要なことです。

ある人は革靴の手入れを「スキンケア」と呼びます。

革靴の汚れを取り、栄養を与える。その行為が革靴を長く履くために重要なことなのです。

革靴の栄養って何?生きていないのに栄養なんて必要ないでしょ?

きっとそういう疑問を持つ方も多いと思います。私もそうでした。この栄養とは革靴に保湿を与えるということです。

革靴の革は水分に弱いため、水分に浸かると油分が流れて「しみ」になりやすくなります。そのためにクリームで保湿をして水分から革靴を守る必要があります。

ワセリンはどこまで革靴に有効か?


では革靴にワセリンを塗ることにどんな意味があるのでしょうか。

ワセリンの効果
  • 水分の蒸発を防ぐ
  • 乾燥から守る

ワセリンは皮膚に潤いを与えることはできませんが、水分の蒸発を防ぎ乾燥から肌を守ることができます。このことから皮革用クリームにもワセリンが入っていることがあります。

しかし保湿を与えることはできませんので、ワセリンだけでは革靴をメンテナンスすることはできません。やはり革靴をメンテナンスするには、革靴用のクリームを使うことがベストです。

ワセリンがダメという分けではありませんが、ワセリンだけでは足りないということになります。

合成皮革や合皮はワセリンは必要

結論から言うと合成皮革は素材がPVCレザーやPUレザーなどの石油素材であるため、ワセリンは不要です。しかし実際に使ってみるとみた目がよくなり、つやつや感が出るのでやってみる価値はあります。

ワセリンは靴擦れに有効


今までお話ししたのはワセリンを革靴に塗ることを前提にお話ししました。

ワセリンを革靴による靴擦れを防止するために、足に塗ることはとても有効です。

ワセリンを革靴に塗ることで摩擦が減り、靴擦れから足を守る効果があります。マラソン選手でも靴擦れを防止するためにワセリンを塗る人も多いそうです。

すでに靴擦れが起きてしまったら、ワセリンを塗ってから絆創膏を貼るといいです。治りが早くなるそうです。ワセリンを直接傷口に塗る事を戸惑う方もいるかもしれませんが、ワセリンは医療現場でやけどの処置に使われる材料です。

もし靴擦れしまった時や、足と革靴が擦れて痛い時は是非ワセリンを塗ってみてください。

ワセリンを使う前に汚れ落としをしっかりする

革靴が汚いままワセリンを塗ってもスキンケアにはなりません。手入れをする前に汚れを革靴専用のブラシを使ってしっかり落とすことが先決です。

汚れが付いたままワセリンやクリームを塗ると、革靴を痛めてしまうことがあります。

革靴におすすめのワセリン

口コミから革靴に使っても問題なさそうなワセリンをご紹介していきます。

革の達人

革の達人は革靴の本場であるドイツ生まれの製品です。革製品でも使えるようにワセリンと蜜蝋、ホホバ油、ラノリンを配合したワックスです。ワセリンも配合されているので革靴に塗っても問題なく使用することができます。

靴を柔らかくする効果もあるので靴擦れしやすい方におすすめです。

ラナパーオイルで対策

ラナパーは革靴先進国のドイツ生まれのクリームで革の達人と同じ成分が配合されています。専用スポンジもついてくるので革靴を傷めずに使うことができます。

成分:ワセリン、蜜蝋、ホホバオイル、ラノリン

レザーパートナー

レザーパートナーは持ち運びしやすいように設計されたミニタイプのワセリンです。日本製で日本の環境に合わせて開発されています。成分はワセリン、蜜蝋、ホホバオイル、脂肪酸が入っています。

おすすめの革靴のメンテナンス方法

ワセリンの効果についてお話ししました。ワセリンでは革靴のメンテナンスが不十分であることをお伝えしました。

そこでワセリン以外でも革靴を効率的にメンテナンスする方法についてお伝えしていきます。

①靴の汚れを落とす

革靴は水洗いをしないで汚れを落とすことが大切です。革靴は水分に弱いためです。初めにクリームを革靴に塗る前にしっかりと汚れを落としましょう。

こちらの汚れとりは靴だけでなく、財布などの革製品も使うことができます。

②ワックスを塗る前にクリームを靴に塗る

革靴の汚れを取った後は保湿のためのクリームを塗っていきます。汚れを落としてからいきなりワックスを塗る人がいますが、ワックスの前にクリームを塗るようにしてください。クリームは革靴に浸透して潤いを与えてくれます。

クリームをしっかりと塗らないと、あとで革靴が乾いてひびが入ることがあります。しっかりとクリームを塗っていきましょう。

おすすめの革靴に良いクリームはこちらです。クリームはいろんな色がありますができるだけワックスを塗る靴と同じ色のものを選びましょう。

③ワックスを靴に塗る


そして最後に仕上げのワックスを靴に塗っていきます。クリームと同様、ワックスもワックスを塗る靴と同じ色を買いましょう。またワックスを塗るときはブラシを使うと便利です。

とにかくピカピカにしたい方はこちらのワックスがおすすめです!

ワックスやクリームを靴に塗るブラシ

ワックスやクリームを塗るときに手を汚したくない方におすすめのブラシがこちらです。

また最後に革靴の目的別のケア方法について合わせてご覧ください。

常にケアをしてこそ、革靴の寿命が延びるため、とても重要です。

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この記事を書いた人

Nakayamaのアバター Nakayama 代表取締役

2015年にインソールBiontechに出会い、インソールや足、靴の勉強を始めながら代理店としてスタートしました。当時は右も左もよく分からない状態でしたが、いろんな方の助言や指導を下にBiontechの拡販と行っております。
執筆については代表の私が直接執筆しております。
他にも写真撮影やレビューなどを行っております。
インソールを8年販売してきた経験からインソールや靴、足に関するコンテンツの作成と監修を行っております。

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