オーバープロネーションはそれ自体が病とかではありませんが、放置しておくと足の怪我や病になることがある恐ろしい症状です。
市販品でオーバープロネーションに良い靴やインソールが売っていますが、本当に効果があるのか迷っている人も多いはず。
そこで今回はオーバープロネーションの改善方法についてお伝えしていきます。
オーバープロネーションを改選する方法
まずオーバープロネーションを改善する上で重要なポイントが二つあります。
左右の足のオーバープロネーションの程度は異なる
これはとても重要です。オーバープロネーションの原因は足のアーチの低下ですから、左右にばらつきがあって当然です。
後で述べますが、オーバープロネーション対策のシューズなどが販売されていますが、足を計測せずにそのようなシューズを履いてしまうと、足を痛める原因になりかねません。
個人差がある
オーバープロネーションの改善を検討する上で、個人差も重要なポイントです。
人によってオーバープロネーションの症状は様々。すべての人に同じような改善方法は提案できません。
この2つのポイントに関連することは、オーバープロネーションの原因となるアーチは靭帯や筋肉で出来ているため、個人差も左右差も出るということです。
痩せた人、太った人、筋肉質な人がいるように、アーチもその人の生活環境に左右されるので、オーバープロネーションの程度も様々なのです。
それではこのことを理解した上でオーバープロネーションの対策についてお話しします。
オーバープロネーションの暫定対策
オーバープロネーションの改善には、暫定的対策と恒久的対策の2つがあります。
オーバープロネーションの暫定対策とは、今のままスポーツをすると足を痛める可能性があるので、とりあえず暫定的に対策をしましょうということになります。
オーバープロネーション用シューズ
出典:https://corp.asics.com/jp/
オーバープロネーション用のシューズは簡単に説明すると、靴のアウトソールを持ち上げて角度をつけることでオーバープロネーションを改善しようとする方法です。
ですが、先ほどもお話しした通り、個人差、左右差があるので、この方法はお勧めできません。
オーバープロネーション用のシューズを履いたせいで、さらにオーバープロネーションが悪くなったり、逆にオーバーサピネーションになったりする可能性があります。
①左右差がないことを確認すること
②自分に合っているか確認すること
傾きが自分にあった靴なのかを確認することが大切です。確認方法は、足元を撮影しながらランニングして、オーバープロネーションを確認するしか手段がありません。
私はこのオーバープロネーション用のシューズで対策する方法はお勧めしていません。
インソール
オーバープロネーション用のインソールも販売されていますが、シューズと同じです。お勧めできません。
インソールで対応するなら、カスタムメイドインソールが良いと思います。
足型に合わせてくれるので、左右・個人差があってもオーバープロネーションをサポートしてくれます。しかし、足型だけとっても、シューズが傾いているようでは意味がありません。
一番最適なのは足と靴にカスタムできるインソールです。
ランニング時の姿勢を変える
意識してオーバープロネーションにならないようにランニングの姿勢を変える方法です。
ただ、この方法は絶対お勧めできません。
足をかばったランニングを行うと、ひざや腰に負担をかけます。ですからランニングの姿勢でオーバープロネーションを改善するのは絶対にやめてください。
テーピング
テーピングをしてオーバープロネーションの対策をすることが可能です。
ただし、素人ではできないのが残念です。整形外科や整骨院などでテーピングを受けてください。
オーバープロネーションの恒久対策
オーバープロネーションの原因は足のアーチの低下というお話をしました。
アーチは靭帯と筋肉で出来ていますから、これらを鍛えることでオーバープロネーションの対策ができるようになります。
扁平足でもお話ししていますが、アーチは赤ちゃんには元々なく、成長するにつれて形成されます。しかし、近年は子供が外で遊ばなくなっているため、7-8割の女子児童が扁平足になっているという話もあります。
つまりオーバープロネーション=運動不足ということです。
整形外科に見てもらう
まずは整形外科に診てもらうことが大切です。ただ、オーバープロネーションはレントゲンなどでは診断できません。
中々医師には分かり難い足の症状です。足に特化した専門のお医者さんに診てもらう必要があります。
ランニング
運動不足解消のためには、やはり何と言っても「ランニング」です。しかし運動不足のままランニングを行うと、オーバープロネーションが起きて足を痛めます。
ランニングする時には暫定対策の中のインソールを使いましょう。
また序盤は軽いランニングから始めてください。もし痛みが生じた場合はすぐにランニングをやめてください。
ランニングを定期的に行えば、足の靭帯や筋肉が鍛えられて、自然とオーバープロネーションの症状もなくなっていくことでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オーバープロネーションを改善する上で重要なポイントは、①個人差と②左右差です。
この二つをクリアできる方法でなければ、オーバープロネーションを改善することは困難です。
インソールやテーピングなどの暫定対処を行いつつ、オーバープロネーションの原因であるアーチの低下を回復するように足を鍛えることが、オーバープロネーションを改善する方法です。
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